どのように診断するのか?
大学や試験研究機関では植物の病変部を含む標本を様々な角度から調べていきます。そこでは、人間の病気と同様、問診も行う必要があります。光学顕微鏡や電子顕微鏡での検鏡もその手法の一つです。その検鏡でも、はっきりした結果が出ない場合や、複数の病原体が観察される場合、植物標本の一部を培養して、そこにある病原体を殖やして、その性質を詳しく調べることが必要となります。米国では、既に実際に標本を送るというやり方で、複数の大学で診断室がインターネット上に開設されています。
植物の病気を診断する場合、最も基本となるのは「コッホの原則」というものに従って行うのが普通だとされています。「コッホの原則」とは、1,植物の病気の部分からある種の病原体が取り出される、2,その病原体がある種の病原体であると特定される、3,2の病原体を培養し、当該植物体に接種すると1の病徴が再現され、またその病変部から1と同じ病原体が再び分離される、というものです。すなわち、この原則を満たさない場合は、はっきりとした結果がわからないということになります。
上記の手法は確かに、大学や試験研究機関では常法として用いられているものですが、一般にはここまでやりますと培養等に時間がかかります。欠点として、結果が出てくるまでに、植物・その一部が既に枯れたりしてしまいます。付け加えますと、受信側にはこのような設備も十分整っておりません。
当診断室では、正確に診断される確率は上記の方法に比べて落ちますが、可能な限り早めに手当をすることが最も重要であると考えております。よって、デジカメ、スマホ、タブレット等で撮影された病気の部分の画像を電子メール等に添付していただきます。その送られた画像を基に、今までの経験と実践されておられるプロ農家の方々・様々な関係者と緊密に連絡を取り合うことで、可能な限り速やかに結果とその対策をお知らせしていくことにしたいと思います。
お送りいただく画像について
画像を撮影していただく場合の注意としては、
ことが上げられます。
画像のサイズにつきましては、サーバーの負荷と受信側の貧弱な装備を勘案しまして、1枚1MB程度にしていただけると幸いです。画像のレタッチ(修正)は受信側で行いますので、画質は無修正で構いません。これらの画像の他に、別途準備しております診断フォームへの記入をいただき、併せて送付して下さい。スマートフォンやタブレットの場合、できるだけ被写体に近づいて撮影願います。メールの受信後、受信確認のメールをお送りいたします。
画像の加工につきましては、スマホ・タブレット上で編集可能なAPPがありますので、お好みのものをお使い下さい。
なお、メール受信側の事情により、診断結果の送付が滞ることがありますので、そのことをお含みいただきますよう、何卒御了承下さい。
サンプル画像をお送りします。ぜひ、メールをお寄せ下さい。
This site last updated: 20 April, 2018
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